
あるご婦人が医院に訪れました。「別の歯科医院に通ってましたが、主人がいつもここを自慢するものですから。。。」
お名前を見ると、はっきりと覚えのある名字です。「もしかしてOO様の奥様ですか?最近体調を崩されたと聞いてましたが?」ご婦人は「はい一年前に亡くなりました。ここの医院を自慢していましたよ。思い出してここに来て見ました。」
ご主人とは気があって、お互い車が好きで立派なBMW(7シリーズと言う最高クラス)をお持ちでした。「いい車ですね。うらやましい!」と言うと「先生も頑張って自分にご褒美に買ったらよろしい。」と言ってくださいました。
義歯をお作りしたのですが非常に気に入っていただき定期検診のたびに「先生と私はきっとぴったり合うんだよ。」と言ってくださいました。その言葉に何度勇気づけられたでしょう。
今は寂しさを噛みしめながら、そのご婦人と時折思い出したエピソードを話したりしながら診察しています。
oo様の言うとおり頑張った自分に買った車で雪道を走ってみました。

